昔、工場の事務職をしていたころ、まだ今のようにPCもあまり使われていない時代でした。
工場にはたくさんの機械があり、私は機械の日報を元に工場の稼働率などを計算していました。
工場の各機械には日報があり、そこにどの製品を何分で製造したか?
などが書かれていました。
その時その集計を電卓(時間計算機能のない普通の電卓)でしていたんですが、普通の電卓で時間の計算ができる方法があるんです。分かりますか?
ちょっと思い出したのでその方法を紹介しますね。
普通の電卓で時間計算をする方法
当時工場の日報には製造にかかった時間が
●時間●分で書かれていました。
集計は1日に何時間稼働して
段取りに何分かかって、休憩が何分で
みたいな表になっていました。
例えば
段取り | 稼働 | 休憩 | |
製品1 | 5分 | 1時間15分 | |
製品2 | 5分 | 30分 | |
製品3 | 10分 | 1時間24分 | |
1時間 | |||
製品20 | 15分 | 2時間5分 |
みたいな感じですね。
この表を集計する時どうするのか?
段取りはほぼ「分」で書いてあるので
「分」で計算していけばOKですが
稼働は「時間」と「分」で書かれています。
(こちらも分で書けばいいんじゃ?というツッコミななしで^^;)
これを電卓で計算する時は
小数点を利用します。
「時間」を整数
「分」を小数点以下
に分けて計算するんです。
上の例で稼働時間を計算すると
稼働 |
1時間15分 |
30分 |
1時間24分 |
2時間5分 |
1.015 (1時間15分)
+0.030(0時間30分)
+1.024(1時間24分)
+2.005(2時間5分)
=4.074 で4時間74分という事になります。
あとは74分を時間に直して
5時間14分がトータルに。
小数点以下3桁で分を計算するので
999分まで計算できます。
999分=16時間39分
分が16時間ちょっとになるまでは大丈夫ですね。
勤務時間を電卓で計算するには?
前の例ではトータルの時間を計算しましたが
1日の勤務時間の計算を電卓でやるにはどうしたらいいのか?
という疑問も出てきました。
たとえば9時00分から働いて17時30分まで
勤務した時の勤務時間は?
上の計算の仕方だと
17時30分 17.030
9時00分 9.000
引き算で17.030-9.000=8.030
8時間30分になりますね。
休憩が1時間だとすると
17.030-9.000-1.000=7.030
で7時間30分という事になります。
ではこういう場合はどうでしょう?
8時15分から17時までだったら
17.000–8.015=8.985
・・・あれ?おかしい時間になりましたね。
8時間985分?
こういう場合は
まず17時を16時と60分とに換算して
16.060-8.015=8.045
ということで8時間45分になります。
色々と検証してみると面白いと思いますよ。
ほかにも1か月分(31日分)の勤務時間を計算しようとした場合はどうでしょう?
時間の計算は整数なので問題ありませんが「分」の計算は注意が必要です。
毎日7時間55分といった勤務時間だった場合、55分×31日=1705分となり
小数点以下を4桁で計算する必要があります。
なので一か月分の勤務時間を普通の電卓で計算する場合は
7時間55分を 7.0055 として計算しましょう。
毎日59分という端数がでたとしても59分×31日=1829分なので
0.1829となります。
まぁ最近はPCやスマホがあたりまえなので
電卓を使ってこういう計算をすることはないと
思いますが昔の知恵として覚えておいても
いいのではないでしょうか?
最初に教えてもらったときはなるほど!!!
ってなったのをよく覚えています。
それまではそれぞれ「分」を計算して
その後「時間」を計算して合計していましたから。
一回の計算で「時間」と「分」の計算ができてしまうので
効率はめちゃくちゃよかったですね。
仕事って効率よくやるっていうのが一番です。
普段やっている作業で簡略化出来る事はないか?
とじっくり考えて時間をかけて簡略化しておくと
その時は大変かもしれませんが
後々の作業がトータルとして効率化できますね。
この記事がよかったらシェアしていただけると嬉しいです^^